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小物 箱枕・追加枕付き
籠付き巾着



古い写真で日本髪を結ったお姉さん達が箱枕の上にもう一つ油揚げ状の枕を乗せて寝ている写真を発見!
先人の知恵に学べ(!?)と真似して作ってみました。
形が油揚げっぽいので勝手に「おあげ枕」と呼んでいます。
正しい名前はなんて言うのでしょうか? 未だに不明です。

おあげ枕を作る

籠巾1号!

一枚の写真だけが頼りのおあげ枕制作。型紙なんてありません。ついでに他にそれらしいものが写っている資料もなかったのでとりあえず自分の箱枕を採寸して適当に裁断。
それらしく、と思ったので袋物の先生から布団綿を入手。「ちょっとだけで良いんですけど・・・」とお願いしたのですが、ひとまとまりで譲って頂いたのでかなりスゴイ量でした。どうしよう。残りで座布団でも作りますか・・・。
昔、布団に綿を打ち直すのを見たことがあるという母の指導の下、真綿+布団綿を入れて完成させました。綿地なのでさして高価ではありませんが、一応洗濯のため別布でカバーも作ってみました。
括り枕の固さにあわせて 薄めと厚めの二種類になりました。

おあげ枕の効能(?)

寝るのが楽でした。
でもこれはあくまで、おあげ枕なしの状態と比べた個人比です。
元々雑穀系の詰め物が苦手なので綿で緩和される分当たりが痛くなかったというのが大きいと思います。あとは綿で少しだけ首が枕に沈み込む分、頭の位置が安定するようです。
これのおかげで寝返りの回数が減ったと思います。以前は明け方になるとどうにも首が痛くて枕を当てられず、俯せになったりして朝を待っていることもあったのですが、今は朝寝坊するまでになったのでかなり楽なのだと思います。

今後の展望・・・・

当たりを柔らかくする、という効果を考えると、中身を安眠枕のような低反発ウレタンにしたらどうだろう?と考えています。そのうちに試作してみようかな。
今回は完全に試作だったので、廉価な綿の端切れを使いましたが、括り枕と揃えるなら縮緬が良いかも知れないです。紅絹の枕にも憧れがあるのでその方向も検討中。素材が絹になるとまた違った寝心地かも知れないですね。いっそのこと、括り枕も自作してみるとか・・・・。

日本髪でも安眠の追求に余念のないてんちょでした・・・。

今後の展望・・・・のその後

中身に低反発ウレタンを入れてみました。
綿よりイイ!当たりがマイルド!
もっと厚くするか、重ねたらもっと良いのでは?と試しましたがこれはダメ。スポンジに首が沈んでしまい、結い上げた髪に枕がさわる可能性が大で、断念。過ぎたるはなんとかです。

ちなみに、相変わらず外側の素材は綿です。絹は鳴いてうるさいという・・・・。
あとは、布カバーはやめて今は懐紙を掛けています。どうしても油で汚れてそのうちに洗っても黄変した感じになってしまったので。懐紙は普通の物より一回り大きい男持ちのものがおすすめ。

低反発ウレタンのおあげ枕を付けて新しい箱枕を作りました→箱枕(作ったやつ)

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