加納楽屋口 -- 日本髪マニアの店長が(有)加納のアクティビティや日本髪の話題をお届けします
 
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日本髪記録 002
 鴛鴦(おしどり) 京風・雄

京都では婚約した娘さんや若妻が結った髪型だそうです。
結綿に掛かった橋の毛が鴛鴦の思い羽を表しています。手絡を使わない地味目な雌もあります。

○いきさつ・・・

日本髪図鑑 002 京風鴛鴦

尻尾のよくわかる写真はこれしか・・・



一回目結綿ですっかり日本髪の虜になってしまったので、勢いのまま二回目に。

丁度、誕生月だったのでそれにかこつけているあたりがまだ可愛かったかも・・・・。今は行事はなくとも日本髪の機会を虎視眈々とうかがっていますから・・・。

11月ということもあって過ごしやすかったです。

○髪型

髪型は、鴛鴦。ちなみに雄。
やはり『日本の髪型』で惚れた髪型です。

結ってもらいに行って初めて知ったのですが、これは京都の鴛鴦とのこと。
希望の髪型があるときは写真を持っていって先生に見て頂くのですが、てんちょがこの髪型の写真を見せると先生は、 「ああ、結綿の鴛鴦ね」 と仰るので、 結綿でない鴛鴦もあるのかとお訊ねすると「東京のは桃割れだよ」とのこと。
同じ名前の髪型でも全然違うのですね。

今回の手絡は桃色の縮緬で、少しお姉さんっぽい仕上がりです。
手絡は色だけで言うと基本的に、赤→桃色→水色と年をとっていくらしい・・・。
ただ季節感や普段着る着物の色などの理由から違った色を選んでくださることも多いのでこの限りではありません。
個人的には赤い絞りは断然若く(幼く?)見えると思います。

○感想

おしどり

絵の中だけは見送り付きで・・・

見送り貸してほしかった・・・・(←ムリだって)
見送りって、あれですよ、舞妓さんがお店出しの三日間割れしのぶの後ろにくっつけている丈長で出来た対の尻尾みたいなの。
てんちょが『日本の髪型』で見た鴛鴦には見送りがついているのです・・・・。時代?趣味?衣装が黒紋付きっぽいので正装っていう意味なんでしょうか?理由はともかく、それがすごく可愛いのです。だからちょっと期待していたんですが・・・・。
「先生、見送り貸してください!」って言えればよかったんですが、ただでさえ年甲斐もない髪型を結ってもらっているのでそこまではちょっと言えませんでした。 今度機会があったら頼んでみようかな・・・。

髷の重さは前回の結綿と同じくらいなのであまり大変ではなかったです。
日本髪自体にも慣れたようで、結い上がりが前より自分に馴染んでいました。
髷にかけた毛は生活の都合上短めに切ってもらったのですが、毎朝爆発して大変でした。 気をつけて寝返りをうっているつもりなのですが、気が抜けた瞬間に床に触れていたんでしょうか・・・。

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