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島田(しまだ)浮世絵風 |
「江戸化粧の再現」一般公開用イベントにもモデルで参加させていただきました。
普段付けられない簪をいっぱい挿してもらえてとっても幸せ。
○いきさつ・・・
江戸時代と変わらぬ製法で紅を作っておられる伊勢半本店さんが「江戸化粧の再現」というイベントで江戸時代の化粧を再現する実演をなさるということでモデルをさせていただきました。
今回は一般公開時のモデルです。
○髪型
前髪の飾り
島田です。
今回は鬢の中から出した毛の手入れもちょっと上手になりましたよ!
再現の元になった浮世絵になるべく近くなるよう飾りも普段ならつけられないものをいろいろつけていただきました。
前につけた銀色の姫挿し(通常姫君が吹き輪に付ける簪)なんてたぶんもう一生付けることはないと思います。超役得。
いつもなら前髪を束ねた元結いを隠すように付ける前髪掛けも今回は前髪の中間くらいに通して結んであります。浮世絵だとこういう位置についていること多いですよね。お洒落なのかな。
前髪が割れたり痛んだりするので、道具を借りておいてイベント時だけ布を通して結びます。結構難しかったです。
梵天風の挿し物
髷の飾りも今回はいっぱいついてます。飾り紐に、金襴の根掛け、稲妻、平打ち。
髷の横に挿した梵天風の飾りは元の浮世絵に描かれたものに限りなく近くなるよう美容室で作ってくださいました。
色も忠実になるようわざわざ塗装してくださったそうです。
いつも思うんですが・・・・先生も、助手の人もすごく器用。
道具や飾りを作ることも日本髪の一部なんですね。
普段はこんなに派手にしていられないので、どれも着脱できるように工夫していただきました。なので、この飾り付けを完成品で見たのは会場にいらした方だけです。
化粧の再現だけでなく髪型も楽しんでいただけたでしょうか。
首の方が顔より白いのは、江戸の化粧を忠実に再現しているためです。
塗り斑じゃないですよ。
後ろ姿もとても豪華です。
金属の簪類は美容室にあるアンティークをお借りした物です
写真だとかなり眉の紅色が強く出ていますが、肉眼で見るともう少し紅色は抑えめです。
帯はシンプルな文庫風。
イベント後は化粧毛を外しました。
でも、イベント用なので島田がかなり大きいです。
○感想
普段しない簪が挿せて役得、という以上にこの再現のイベントではいろいろなことを私も教えていただきました。江戸時代の人がどのように化粧していたのか、ということが少しわかって大変興味深かったです。
ちなみに、一番上の写真、みんなに「首白い」と言われるのですが、江戸時代は首の白粉の方を濃く、顔を薄く塗ったそうでその再現のため首の方が白くなっています。江戸時代の女性も美しく見せるためにはいろいろと見え方を研究していたのでしょうね。
私も日本髪の時くらいは綺麗にお化粧できるようにがんばりたいです。
2012/08/12追記
伊勢半本店紅ミュージアムさんでは、このイベント後も定期的に「江戸化粧の再現」をされています。
ご興味のある方は伊勢半本店紅ミュージアムさんにお問い合わせください。
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