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片輪天神 |
天神の輪の片方を切りっぱなしに見せた形。
「毛天神」「切天神」などの別名も。片方が切れているので「間男髷」と呼ばれることもあります。
この髪型は鯔背な、とか、伝法なといった雰囲気に結われるものです。
芝居や時代劇なら、巾着切りの頭ということですので、あまり上品な形ではないようです。
毛はこの位置に丁度良くフッサフッサの毛量が取れることはまずないので、付け毛で結うのが普通です。
ベースになる銀杏返し部分を結って、毛を掛ける方は元結いで縛って付け毛の下に隠れるようにします。または、左右非対称に結って毛を掛ける方を極端に小さくすることもあるようです。
付け毛は、バラ毛を付けたりシャグマを付けたりいろいろとのこと。今回は手古舞の男髷に付ける刷毛先を付けました。
この上に天神をかけ、前を簪で留めます。布でなく髷から分けておいた毛束、あるいはかもじの毛で掛ける場合もあるようですが、先生曰く、「布の方が綺麗事」とのこと。
歩いたり風が吹いたりすると毛先が揺れて颯爽とした下町の風情を感じさせる・・・・という解説がありましたが、刷毛先は結構丈夫なので、これが揺れるとなると暴風かな・・・。
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実際に結った記録
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片輪布天神
カタワテンジン
2015.06