加納楽屋口 -- 日本髪マニアの店長が(有)加納のアクティビティや日本髪の話題をお届けします
 
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日本髪記録 008
  お俊(おしゅん)

これも、 舞妓さんが節分に結う変わり髷の一種です。
誕生日にかこつけての結髪でしたが、
冬場は月一結髪が習慣化してきたこの頃はイマイチ説得力に欠けますか・・・。

○いきさつ・・・

日本髪図鑑 008 お俊

エスカレーターは絶好の撮影ポイント!

お誕生日にかこつけての結髪です。
とはいっても、「袷時期は月一日本髪」を無理矢理習慣化しつつあるこの頃ではあまり説得力のない理由ですが・・・。
でも!こういう時にかぎり、結髪代は自腹じゃないんですヨ。

誕生日プレゼントは結髪で。
最近の私にはなにより嬉しいプレゼントです。

もちろん、自分でがんばって稼いだお金でする日本髪が基本ですけどね!

○髪型

髪型はお俊。
「お俊」は人の名前です。文楽の「お俊伝兵衛心中説」に登場する、先斗町近衛屋遊女・お俊の髪型だそうです。
ノリ的にはトレンディ・ドラマのヒロインの髪型を真似するような感じ・・・?

ちなみに、これも京都の舞妓さんが節分の変わり髷と結われているそうです。

形としては、京風鴛鴦の髷前部(二)が割れて中の鹿の子が見えている、というもの。
たったそれだけなのに、髪型としてはずいぶん雰囲気が違うものですね。飾りのせいもありますが。

最近、いつも髪を結ってくださる先生には、「写真に忠実」ブームが到来しているようで、髪型はもちろん、飾りも持参した写真になるべく近いものをつけてくださいます。なので、見本がそうだったように太くて長い尻尾付き。橋の毛の上には見本では摘み細工の小花が二つついていたのを再現してお花の飾りを付けてくださいました。・・・豪華〜。前から見るとそうでもないのですが、後ろ姿の豪華さは今までした髪型の中で一番だと思われます。

もっとこの髪型の写真を見る

日本髪図鑑 008 お俊

今回は尻尾がながーくついてます

日本髪図鑑 008 お俊

鬢は京風を意識してぐっと引いてあります

日本髪図鑑 008 お俊

後ろ姿の豪華さが抜群です

日本髪図鑑 008 お俊

前髪も京風を意識して非常に平べったくしていただきました。
この辺でようやっと私も化粧に慣れてきたみたいです。

○感想

日本髪図鑑 008 お俊

「芸者と旦那」に間違われた二人連れ(笑)

遊女・お俊の髪型だからなのか、豪華さの中にも愛らしさと色気があったような・・・。

京風鴛鴦よりも尻尾は太く長くつけて頂いたので、むしろ手入れが簡単でした。乱れても、自分で手を後ろに回して尻尾を握って櫛をかけられたので・・・・。
ただ、長い尻尾は見た目的にとても派手でした。飾りもいろいろ付けて頂いたので出社時に何を着るかが悩みの種に。普段出社時はなるべく紬の着物にしているのですが、この頭だと頭だけ派手に見えてしまいます。そのため、ムリムリ小紋などを着ていました。

橋につけた花の画鋲型の飾りが落ちたときはびっくりしましたが、そこは家族も慣れたもので、つけ直してくれました。回を重ねる事に自分自身の日本髪手入れスキルばかりか、母のタボと髷手入れスキルが上がってきています。父は、日本髪撮影スキルがめきめきと・・・。家族の協力あっての日本髪生活です・・・。

そういえば・・・・、この髪型で父と二人、「芸者と旦那」に間違われました。
私にも、少しはお俊効果で色気があったってことでしょうかね?

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