加納楽屋口 -- 日本髪マニアの店長が(有)加納のアクティビティや日本髪の話題をお届けします
 
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日本髪記録 019
  菊重ね(きくがさね)

菊重ね、再び。
前回より小さめにまとまって上品に仕上がりました。やっぱり、この髪型は華やかで可愛い!娘さんならではの髪型です。

○いきさつ・・・

日本髪図鑑 019 菊重ね

菊重ね、再び。
誕生日だから、派手目な髷にしたかったので。
前回は自分の髪が伸びすぎていたり、長く日本髪をお休みして髪の毛が無駄に健康になっていたりで、でっかく、そして重く結い上がってしまい苦労した髪型です。今回は上品にまとまってくれて楽ちんでした。

○髪型

可愛い娘さんの髪型、菊重ねです。
今回の方が前よりも小さめにまとまっています。このくらいの大きさの方が根にかかる負担が少ないです。

○感想

日本髪図鑑 019 菊重ね

やっぱり、結綿系の髪型って良いです。全体のバランスとか、可愛らしさとか。てんちょは桃割れ系の丸い髪型も好きなので、髪型の好みはかわいい系です。
この髪型は豪華になるけれど、尻尾毛束ではないので日数が経っても乱れが少ないです。手入れが面倒なのは嫌だけど、ちょっと豪華な髪型にしたい方におすすめ。

前回、「リハビリに・・・」と思って結った割り鹿の子が軽かったので、また重くて大変な思いをするのでは、と思っていたのですが、今回は大丈夫でした。全体に小さくまとまったのと、髪の毛が日本髪を続けて結っているせいで適度に痛んだまま(←え?)コテが全体に良く効いたので。

今回は珍しく、オール自前簪。
懸案だった雪の平打ちも完成バージョンです。
ついでに櫛も小さい雪の結晶を使ってお揃いのものを作ってもらいました。

最初は小さい結晶を使って「雪の結晶のくす玉簪」を作ろうとしていました。
でもね・・・・銀だから・・・すごく重いの。くす玉になるくらいの数をつけるとそれはもうずっしりと。
試作品は出来たのですが、頭に挿したら髪にめり込むし、結晶の突起で髪の毛は引っかかるしでとても大変なことになったので泣く泣く解体しました。見た目はいけてたんだけどなぁ・・・・。

そんなわけで、小さい結晶は櫛になりました。これなら見栄えも重さもクリアかと。
この櫛簪、挿すとすごく映えます。透かしになる部分が多いので印象が際だって見えるようです。
ちなみに、現在はJEIS Aoyamaの和物コーナーでどちらも販売しています。ダイモスの簪と違い小さいサイズがないので、「絶対に売れない」と言われていたのですが・・・・。売れていった簪達もどこかで買ってくださった方の髪を素敵に飾っているといいなぁ、と思う今日この頃です。

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