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吹輪(ふきわ) |
○いきさつ・・・
節分には普段と違う髪型や扮装をする「お化け」という風習があります。
既婚の髪にでもしてもらおうかなーと思っていたのですが、先生が「可愛いし、吹輪にしよう!」と仰るのでお姫様の吹輪に。
日舞でもしてなければ一生結わない髪だと思っていたので、良い思い出になりました。
○髪型
お姫様の髪型として知られる「吹輪」です。
結い方としては勝山や十能と同じ。幅を少し広めにしたり、縁に豪華な布を巻いた土台を使ったりして豪華に結うそうです。
姫の飾りとしては鼓が有名ですが、あれを付けると髷がとても大きくなるので今回は両天に。手絡は着物に合わせてピンクにしてもらいましたが、本当は金襴などの豪華な物をつけるそうです。
鬢の中から出した化粧毛は姫の必須アイテムで、胸まで長く垂らすものですが、やっぱりこれもショートにしてもらって軽量化。
お姫様だと他にバレンや姫挿しをするそうです。また、あんみつ姫なら切りそろえた前髪も必須とのこと。
髷は比較的低めになっています。
あんまり高くすると仰々しすぎるので。
髷の土台は勝山用の中から巾が広めの物を使用。
頭頂部は結構広めの髷でした。
正面はこんな感じ。
正面からだと化粧毛があっちこっち向いてバランス良く見える写真はあまりなかった・・・・。


ロケは小石川後楽園で。ものすごぉーく寒かった!
○感想
姫だけど、やっぱり普通に生活するので、あちこち大仰になりすぎないように工夫していただきました。それでもかなり派手。
両天は髷にくくってもらったので夜も寝るときにはビラが鳴いて結構賑やかでした。
←は昼寝中。実際に夜寝るときは外せる簪は全部外して、化粧毛はバラバラにならないよう和紙を巻いてガードします。寝るときのカーラーみたいなものです。
当然、いつものように仕事するのですが、日本髪にも慣れている周りでさえ「姫が働いてる」ととても気になった様子。髪型の威力ってすごい。
昔は、髷の形ばかりでなく、鬢の付け方、前髪の取り方にまでその人の身分や暮らしが反映されていたそうです。姫なんて、もう隠しようもなく姫オーラ出てたんだろうなぁと想像してしまいました。
日本髪の時、どんな髪型をしていても一番言われるのが「桃割れですか?」という質問。でも今回はそれが、「姫ですか?」と変わったので、そういう意味でもこの髪型は特に印象的なのかもしれません。
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