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ぼたんくずし(ぼたんくずし) |
○いきさつ・・・
ハロウィン以来、だいぶ間が開いてしまいました。
年末も、年始も、節分も結えなかったなんて・・・・。
でもその間に、資料をあさって、今までやったことのない髪型を発見。
日本髪って本当にいろいろなものがあるんですね。
○髪型
結綿をすこし地味に結って、中挿しをし、通常は輪に形作った鹿の子を乗せます。今回はすでに初夏の陽気ということで、あまり暑苦しくない布をつけていただきました。
いつも髪を結ってくださる大庭先生も結ったことなかったという「ぼたんくずし」。
こういった形の髪の場合、髷の二に笄をする場合が多いそうで、一と二の間に中挿しするのは珍しいとのこと。資料の写真に準じて根に丈長をしましたが、これも現代の髪にはめずらしく、むしろ時代物の形ということでした。
通常、「○○くずし」という場合には、○○に入る原型の髪型があるはずなのですが、こちらは未だ発見できず。「ぼたん」って髪型はあるのかないのか。もし見つけたら教えてください。
結った当時はどういった人が結った物か詳細不明だったのですが、その後の調べで下町の水商売の人が結った物とわかりました。
鹿の子の色次第で、意外と年齢の守備範囲が広い髪型だそうです。
髪飾りは陽気に合わせて象牙風の櫛や簪をはじめ、涼しげな物をお借りしました。
かなすぎ美容室で夏場に時々貸してもらえる半透明樹脂の団扇の簪、とっても雰囲気が良いんです。元禄風の髪だと団扇の簪は鬢窓に立てて挿しますが、そうすると傾いた感じになるそうで、先生は伏せて挿してくださいます。
こういう細々した決まり事含めて、日本髪は成り立ってるんだなぁと思いました。
○感想
このときの本命は深川の江戸風俗資料館。
長屋の町並みが再現されていて、撮影もOK!日本髪にはぴったりの撮影スポットだと勢い込んで出かけたものの、実際には暗めの照明に歯が立たず惨敗です。もっとカメラのスキルを上げないとここでの撮影は無理っぽいです。割と良かったかなーと思った写真もみんなブレブレで残念です。
写真のできがあんまりでショックを受けたので、翌日は下町風俗資料館、付設展示場旧吉田屋酒店へ。
ここは、深川より明るいから良い感じ。でも、時間帯選ばないと光が強すぎて白飛びします。いや、それを克服できる腕があれば良いんですけどね。とりあえず、私にはない。
こんな番台のあるお店で働いてみたいです。
テーマパークとか・・・・ないかしら。
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