|
048
つぶし島田(つぶししまだ) 元禄風 |
○いきさつ・・・
恒例の真夏日本髪です。
今年のはじめに『妹背山婦女庭訓』を観たせいで薄の簪ほしくてしょうがなくなりました。なので、京都の金竹堂さんの薄の簪を購入。
歌舞伎では、田舎娘=薄の簪で季節感はないようですが、舞妓さんの簪だと八月のもの。なので、暑いけど日本髪。
○髪型
つぶし島田の元禄風です。
たぼが長く結ってあるのが特徴。髷もややシンプルですが、ほんとうに元禄にするときは髷も勝山を束ねたような形にするそうです。あんまりやりすぎると着る物困るから今回はそこまで元禄にはしてありません。
髱も本気で元禄にするとキープできないのでほどほどです。
むしろ、このくらいだと近世の賑々しい大きな日本髪になってからの元禄風のイメージに近いかも?クラブ歯磨きのポスター大好きなので、自分としてはこのマイルド元禄風がツボでした。
髷の丈長は元禄風の場合、端を上に向ける結び方と下にする結び方の二種類があるそうです。今回は美容室にあった資料の写真に忠実に下向きバージョン。
また、元禄風に付き物の団扇の簪は、涼しげに樹脂の物をお借りしています。元禄コテコテの市松模様の団扇もあるらしいですが、今回は暑苦しそうと却下でした。
○感想
髱を長く付ける日本髪は初めてで、その印象の違いに感激!!だったのですが、暑くて暑くて・・・・。夏にやってはいけなかったかも。
夏の一番暑い時間に屋外撮影したのも祟って熱で壊れる日本髪も初体験。予定より一日早くほどきました。
件の薄の簪はとても涼しげでした。
写真なんかで見るとあんまりかわいいと思ったことなかったのですが、実際に挿してみると効果的な簪だと実感しました。
ものの本によるとこの薄の簪、銀で作られた物もあったそうです。挑戦してみたいような、してみたくないような・・・・。
お芝居のものは同じ薄でも形が違うので、もし機会があったらそれもゲットしたいです。真ん中のパーツが大きめで向日葵みたいな可愛さなので。
元禄風、良いですよ。キリっとしてかっこいいです。
でも、夏にはおすすめしません。
広告