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お染(おそめ) エミ美容室 |
○いきさつ・・・
思いがけず、郡山で日本髪を結っていただけると知りました。
伺ったのは、郡山市のエミ美容室さん。
郡山は花魁の打ち掛けを所蔵している日本きもの文化美術館さんの噂も聞いていたので「これは行かねば!」となり初めての遠征日本髪です。
○髪型
鬢張りが入ってるので鬢の引け方が違います
エミ美容室の河野先生は浅草で修行されたそうですが、京風の髪もお願いできるということで、今回はお染です。
前回のお染めは私の下準備がアレだったので、良い写真がなくて残念だったのでリベンジ。
鬢張りが入っているので鬢の引け方がいつもとすごく違いますね。
髷はもちろんシャグマのかもじです。フッカフカで軽さにびっくり。
河野先生のコレクションからすてきな簪をお借りしました。
この蝶々の鹿の子留、古い資料にそっくりのものが写っていて憧れていたものなのですごくうれしかったです。半月の櫛もあまりしたことないので鏡見るたび、一人でかわいさにキュンキュンしてました。
もうこんな機会もそうそうないので、念願の「見送り」も付けていただきました。
蝶々の鹿の子留め、とても立体的です。前からもチラッと見えたりして、すごく効果的な飾りなんだな、と実感。
バネでプルプル揺れるチリカン。こんなの作ってみたいです。
櫛は薔薇模様でちょっとハイカラです。
もっとこの髪型の写真を見る
前から見ると「いつもよりすっごく鬢が大きい」と思っていたのですが、写真で見るとそうでもないです。目の錯覚?
京風は鬢の丸いシルエットが特徴かな、と思います。
櫛の前にちょっぴり見えている黒い線が鬢張りです。
○感想
カメラ担当に母に同行してもらい、結髪後駅で待ち合わせたのですが、「誰?」って思ったらしいです。
いつもの関東風の頭と印象がすごく違って見えたのだとか。
京風に鬢張りを入れた頭で数日過ごすのは初めてで、いろいろといつもと勝手が違いました。つまみの簪はいつもは鬢窓に巣ごもるように挿すのですが、この頭だと鬢張りが当たって挿せません。舞妓さんがしているみたいに顔の前に出るように挿すのが一番いいみたいです。髪型で、簪の挿し方も変わるんだと実感。
油はとても少なく結っていただいているのですが、鬢張りに髪が引っかけてあるからか、ほとんど壊れませんでした。
今回、ほどきにもう一度郡山に行くのは無理なので、家でほどいてかもじなどは郵送でお返しするようにしていただきました。洗うの初めてでドキドキでしたが、結構うまくできたと思います。関東のガッツリ鬢付けは自信ないけど・・・・このくらいなら洗うのもそんなに苦じゃないです。
結髪後に噂の日本きもの文化美術館さんにも伺ってきました。
奇抜なデザインの銘仙や、明治期の花魁の仕掛け(打ち掛け)などマニア垂涎の展示でした。簪も良い物揃ってますよー。
日本髪好きにはこちらで販売されているレトロ古写真ハガキがおすすめ。古き良き日本髪美人や束髪美人が満載です。
全25セットで、一部売り切れもあります。欠番の再販は、今後は銘仙のハガキに切り替える可能性もあって、未定だそう。お好きな方はお早めに。
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