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子守 |
芝居で子守をする少女に使われる形です。
幕末から明治に掛けて少女に結われた「はわせ」や「蝶々」に類する形かと思います。
少女らしいかわいらしさを表現するため、根本の部分をモコっと盛り上げるのがポイント。
似た頭の「前割れ」の時にはその部分を盛り上げないよう敢えて根かもじを入れませんが、子守は根かもじを入れてボリュームを確保します。
そのモコっと盛り上がった部分に鹿の子を掛けて端を銀バラで結びます。
これは実際の子守が、というよりは芝居的に「らしく」見せる工夫かも知れません。
周りは本当に少女らしくであれば鬢髱をほとんど付けずに詰めても良いようです。
これに非常によく似た頭に「子守」がありますが、こちらは立役らしくキリっとした結いぶりにするため、髷の中が膨らまないように根かもじを入れません。対して「子守」はその部分がモキュっと盛り上がった形が子どもらしい愛くるしさを表現するようで根かもじを入れます。
安定感抜群で軽い頭です。
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実際に結った記録
092
子守
コモリ
アレンジVer.
2015.10
168
子守
コモリ
2017.05