加納楽屋口 -- 日本髪マニアの店長が(有)加納のアクティビティや日本髪の話題をお届けします
 
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日本髪記録 016
 勝山(かつやま)

「後」じゃない勝山(笑)こっちの方が後勝山より圧倒的にメジャー?
武家妻女の髪型として知られています。
また、祇園祭の間だけ年長の舞妓さんが結い替える期間限定の髷もこの勝山。

○いきさつ・・・

日本髪図鑑 016 勝山

日本髪の同好会、「もっとい会」の夏イベント、「真夏勝山オフ」のために結った勝山です。もっとい会メンバーは全員勝山で参加。関西勝山と関東勝山の違いを見ていただけたと思います。
新調した金魚の簪を挿して参加しました。

○髪型

京都の年長の舞妓さんが祇園祭の間だだけ期間限定で結う髪型もこの勝山。
京都の勝山は髷巾が広く、嵩はあまり高くないです。また、その時には笄でなく梵天という吹き輪の鼓のような飾りを左右に挿すので、私がお世話になっている大庭先生には「吹き輪」に見えるのだとか。

勝山 後勝山

勝山はやはり格調高い??

今回の勝山と、 前回の後勝山を横から見比べるとこんな感じです。
結い方が逆向きなので、ボリュームの出る位置が違うのがおかわりいただけるでしょうか?
印象もかなり違っていて、後勝山はほわわんとした可愛らしさがあり、勝山の方がキリッとした感じです。

○感想

日本髪図鑑 016 勝山

夏の一張羅!

勝山系の髪型はもしかしたら楽かも知れない・・・・。
今回は真夏でさすがに長持ちはしませんでしたが、それでも崩れにくかったと思います。後勝山に比べると髷の重みが頭頂部に集中しているのでそういった意味でも楽な髪型でした。
夏の日差しや暑さは日本髪の大敵(髪型を保たせている油が溶けてしまうため)なので、目的地までの間にあちこちのお店に入り込んでは頭をクールダウンさせながら移動していました。ちょっと挙動不審?

イベントでは京都タイプの勝山が揃い、比較としてもとても面白かったです。同じ勝山なのに全然印象が違っているのにびっくり。日本髪ってそういうところが面白い、と再度実感しました。

また何かの機会に日本髪で集まれるといいなぁ。

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