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022
島田(しまだ)浮世絵風 |
「江戸化粧の再現」モデルをさせていただくことになり、見本の浮世絵に似せて結っていただきました。
浮世絵風に鬢の中から出した毛束がポイント!
○いきさつ・・・
江戸時代と変わらぬ製法で紅を作っておられる伊勢半本店さんが「江戸化粧の再現」というイベントで江戸時代の化粧を再現する実演をなさるということでモデルをさせていただきました。今回は内覧用。3月には一般公開のモデルもさせていただきました。
○髪型
島田です。
今回はモデルとする浮世絵があったので、なるべくその形に近く結っていただきました。
普通ならついていない鬢の中からのぞく毛束も浮世絵に忠実にしたため。「自前の毛ですか?」と聞かれますが、これは完全に結い上がった後で用意しておいた付け毛を鬢の中に通して左右に振り子のように垂らしている物です。勝手に「松園風(1)だ!」と大興奮。手入れは・・・・結構難しかったです。
もっとこの髪型の写真を見る
鬢からでている毛を適切な向きにするのが難しく、どれもビミョー
イベント時に付けかけるため今回は花嫁用の飾り元結いをお借りしました
飾り元結いがものすごく目立つのでイベント後は紐を付けてました
○感想
普段しない髪型に、本番ではやはり普段はしない簪を挿させてもらって本当に役得でした。
また、今回は本番で髷の上に飾り紐をつける都合があったので、飾り元結い(2)を貸していただきました。通常乙女島田などに結っていただくときはこの立たせて見せる元結いも髷を結うときに実際に縛ってつけているので着脱不可です。今回はその部分を黒元結いで縛っていただき、着脱可に。なので、丸ぐけの紐を結んでみたりとかなり楽しんでしまいました。
江戸化粧の再現での晴れ姿は3月分の結髪写真の方で!
(1) 美人画の大家上村松園のこと。松園の描く美人の多くが化粧毛がついた髪型をしています。
(2) 髷の結い上げに関係ない飾り専用の元結いのこと。本当に束にした元結いをつけるとよりきつく締めなくてはならず、根に負担がかかるので、場合により使い分けます。根への負担が少ない以外にも、実際に結んでいないので、トップに立つ部分にヒネリが出ないなどの利点も。花嫁用、芸者用など太さが各種あり、今回お借りしたのは一番太い花嫁用です。 「ものこの髪型の写真を見る」の中に飾り元結いだけの写真ありです。
ちなみに、四回目乙女島田では実際に髷に結んだ元結いを立ててます。
三十九回目乙女島田では芸者用の少し細い飾り元結いをお借りしてます。ただし、結んであるので着脱は不可。
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