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三ツ輪くずし(みつわくずし) |
○いきさつ・・・
また、夏の簪を新調しちゃったんです。
今回は『つまみかんざし三代』で見てからずっと憧れていた「波に千鳥」の簪。
夏の簪って本当にデザインが良いです。
そうなったら、もちろん、真夏に結うしかないですよね!
○髪型
三ツ輪くずしです。
通常、三ツ輪髷という髪型はお妾さんの髪型だそうで、ビジュアル的には可愛らしいのですが私などは結ってもらえません(笑)
正妻でないため、既婚婦人の正式の髪型であった丸髷を結うことはできず、銀杏返しに丸髷をつけて結ったといわれる三ツ輪髷。切ない女心です。丸髷とはまた違った愛らしさのある髪型です。
この三ツ輪くずしは、三ツ輪髷と異なり、銀杏返しのパーツが大半を占めます。三ツ輪髷ではもっと真ん中のパーツがこんもりと大きく、「丸髷をつけて結った」という解説に違わず丸髷を連想させる形に仕上がっていますが、こちらは「真ん中にも毛束かけてみた」程度。「くずし」になると妾、という区分も外れ、二十代女性の髪型になります。
夏なので、通常絞りの手絡を入れる部分には銀の箔押しをした青い丈長をかけていただきました。
涼しげで良い、と美容室でもかなり好評価。
ちなみに、三ツ輪髷は東京では武家の長船と同じ形状。
関西では勝山っぽい瀟洒な印象の長船ですが、関東では三ツ輪髷を格調高く全体的に大振りに結うと長船になるんだとか。その場合は、手柄も絞りではなく金襴などを使用するそうです。日本髪って本当に不思議ですね。
○感想
真夏日本髪は日持ちがしないのですが、夏だからこそ挿せる簪も多く、短い日持ちだからこその楽しみ方があると思います。今回もももかんさんと一緒に色違いの簪を挿してあちこちおでかけしましたよ。
日本髪の時は浴衣×博多帯で着物っぽい着こなしもまた格別に似合うと思います。私はあいにく昼用の白地の浴衣の持ち合わせがなく日中紺地の浴衣で歩き回るのは結構暑かったですが・・・・。今度は白地の浴衣を用意しておきたいなぁ。
なぜか二人で一緒に秋葉原に行ったので、この格好でガチャガチャなんかやってました。
ミスマッチ具合が最高・・・・かもしれないです。
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